2023年秋も、今年春に続けて、名古屋にてファミリーコンステレーションのワークショップを開催することになりました。ファシリテーターの松野カマラ＆持田直子です。

わたしたちは、かれこれ20年ほど前に名古屋で出会いました。その後それぞれの人生を歩み進める間に、スペインに拠点を移していたカマラ、名古屋～東京で活動していた直子が再会したのが、コロナ禍前の2019年春。久しぶりに再会すると、偶然にも、それぞれ別の場所でファミリーコンステレーションに出会い、経験を積み重ね、自分のテーマをコンステレーションを通じてそれぞれに深めていたことがわかりました。

コンステレーションという方法は、自分と自分に起きていることをいつもよりもずっと客観的に触れる機会を与えてくれます。その時のテーマが何であれ、それまで自分視点（主観的）で捉え理解していたものとは、ほぼ全く違う理解がやってきます。このことには、何度コンステレーションに触れても、毎回驚きしかありません。

時にそれは、自分の想像を超えたところからやってくるため、ショッキングな体験であるときも何度もありました。しかし、その衝撃が大きければ大きいほど、自分のそれまで閉じていた目、閉じていたハートを開くのを助けてくれました。そして、閉じていたものが開かれていくと、不思議なのですが、自分にそれまで以上にゆったりとくつろいでいることができるのです。そして、それまで全力でどうにかしたいと思っていた問題が、全く違うものに見えてきたのです。

それまで問題と思っていたこと、自分ではもうどうにもならないと思っていたことへの見方が大きく変わる（「変える」ではないのです）きっかけをこのコンステレーションという方法は、常に与えてくれます。そして、それまで「これが自分だ」と思っていた自分で自分を見つめていた角度が、それ以前より大きく開いていくのもわかります。

自分ひとりだけでは、コンステレーションは実現できません。自分以外の誰かが代理人としてその場に立ってくれることで、初めて成立します。この代理人としての体験、あたかも自分の問題とは関係のないところで単に役割として立っているかと思いきや、その問題には無関係なはずの自分に、様々な理解と気づきが与えられる体験に必ずなります。

このように伝えることを可能にしている、コンステレーションという深遠かつ不思議な方法を通じた体験を、一人でも多くの「自分にもっとくつろぎたい人」「自分の問題の扱い方が分からない人」「たった今、生きづらさを感じている人」に向けて分かち合いたい。それが、わたしたちがワークショップを開催する理由です。

ご参加お待ちしています。

松野カマラ・持田直子